ほたて大型模型ゾーン
ほたてがいの加工

ほたてがいは、貝塚や出土品か食用に供されたのは、今からおよそ5000年前の縄文人の時代からであろうといわれている。ほたてがいが加工品として登場するのは、今から150年前の江戸時代末期で、乾あわび、するめ、こんぶ等とともにほたて乾貝柱が長崎俵物として、中国貿易による幕府の重要な財源の役割を果たしてきました。
従来、ほたてがいの加工品は、干貝柱に代表され、そのほか、水煮缶詰、冷凍貝柱、黒干等があるが、近年の生産増加に伴って、ボイル・冷凍ほたてが主流となっています。
加工品目と加工方法
むつ湾産のほたてがいの加工品は、
- ボイルほたて
- ボイルほたて(冷凍)
- 干貝柱
- 冷凍貝柱
- 缶詰(水煮、味付、ほたてマヨネーズ)
- 串ほたて(ボイルほたてを串に通したもの)
- 燻製
- 塩辛
- 粕漬
- 甘露煮
- オイル漬、酒蒸し、フライ、ソフトホタテ
等多くの種類があり、これら加工品から和、洋、中華と幅広い料理ができ、「くせのない」誰にも好まれる風味をもって親しまれています。
加工施設
ほたて貝の加工の主体をなしているのは、ボイルほたて(生・冷凍)、冷凍貝柱、干貝柱、缶詰等です。

貝殻
ほたて貝殻は、過去においては、①食器(皿、鍋がわり)②貝灰③飼料(にわとり)④装飾品⑤建築材料(塗装)⑥包装材⑦灰皿⑧土産品⑨採苗コレクター(かき、のり、ほたてがいの採苗用)等に利用されてきましたが、最近の各種工業製品の開発により用途がせばまれてきています。最近では、天然壁材、カルシウム原料として利用されているが、ほたてがいの生産増大に伴って、主に加工過程ででてくる貝殻の処理が問題となっています。
